恋愛遍歴-愛を求めた日々-

中学に入り、両親の離婚をきっかけに非行に走り、
母親に反抗して、家に帰らずに夜の街をさ迷い、仲間を探した。


ケンカばかりして、たくさんの人を傷つけた。


親も仲間も信じていなかった…。


いつも一人だった茜は、寂しさの中で、竜だけは信じた。


だが、そんな茜に天罰を下したのは竜だった。


『竜、何であんな事したんだよ!
自分の女を金で売るなんて、ふざけたことしてんじゃねーよ!』


「先輩に頼まれて、仕方がなかったんだよ。
そんなに怒るなよ。
茜なら逃げられるって、俺思ってたんだ」


竜に裏切られて、何もかもが砕け散った。


「茜、茜が居ると、お母さん辛いの、苦しいの、死んでちょうだい」


母親の言葉に、どれだけ傷ついた事だろう。


茜の幼少期は、壮絶なものだった…。

< 311 / 399 >

この作品をシェア

pagetop