恋愛遍歴-愛を求めた日々-
『あぁー!頭の中がごちゃごちゃだっ!
ダメだ!少し休憩しないと』
と叫びながら、書斎を出てリビングに。
リビングに行くと真っ暗、カーテンすら開けていなかった…。
カーテンを開けると、眩しい光が茜の目を刺激する。
『うわっ!眩しい!』と目を伏せた。
窓を開けると、冷たい風が肌を覆う。
『寒いな…、やっぱ秋だね…』
身体を丸めながら、バルコニーに出る。
『あと二ヶ月もすれば、また雪が降るんだなぁー。
また、何もない夏を過ごしてしまった…。
この年になって、夏に期待する方が間違ってるのか…』
思わずこんな独り言が出てしまう…。
『康平と終わっちゃったんだ…。
いい加減、男に真面目になれってことかな』