桜りっぷ
その言葉を重く受け止める塁

「先代、奴の命は
 大丈夫だそうです」

「そうか、よかった
 
 大事にならずに
 済みそうだな」

「奴の誤算は、貴方を
 この場所に呼び出したこと」

そう言いながら現れた、保。

「タモツ、お前
 組長についてなくて
 いいのか?」

「はい
 今は、親父が・・・
 
 先代、貴方に御礼を
 言いたくて・・・ 
 
 貴方のおかげで息子も
 この組も生きている

 貴方がここへ来れば
 一瞬にして空気が変わる

 みんな、貴方を慕い
 貴方に従う

 こんな内部抗争など
 二度と有り得ない

 どうですか?
 戻って来てはくれませんか」

組員達一同が、浬を見つめる。

その熱い眼差しに
浬は、笑って言い放つ。
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