桜りっぷ
「カイリ
 今日も行くだろう?
 
 昨日の女子達と
 ダブルデート

 あの子、あっちの方
 最高だったぜ」

田舎町とは言え、男がいれば
女がいて、男子校ともなれば
学校帰りにどこからともなく
女が沸いてきて、それなりに
出会いがある。

「行くかよ
 
 セキ、いつも言ってるだろう
 一度、食った女は食わない
 
 何度も手つけて、彼女面でも
 されようものなら堪んねえ

 彼女なんて俺にはいらない」

弦は、深いため息をつく。

「それは、お前が女に 
 不自由しねえ面だから
 言える事だろうが?

 俺は、あの子なら
 彼女にしてもいいよ」

「言ってろよ
 
 色気づきやがって・・・
 
 女の尻
 追いかけ回ってろよ

 俺は、行かねえ」
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