4つの紋章
我ながらいいアイディア!!

やっぱりこのままバラバラになっちゃうのは寂しいもんね。


「それ、いいじゃん!!」

「えへへ〜。でしょ!?もっと誉めて〜。」


私は嬉しくなって、繭に擦り寄った。


「調子に乗るな…。で、例えば?」

「…皆で旅行に行くとか?」


しまった!!内容なんて考えてなかった…。

私は、ぱっと思いついたことを口に出してみた。


「あ〜、私部活あるから旅行は無理。これから合宿も始まるし。」

「私も部活があるから、ちょっと辛いかな…。」


うぅ、漣も友莉香も夏休みでも部活忙しいのか…。

ちなみに漣は剣道部で、友莉香は吹奏楽部なんだよね。

今日も部活終わった後に、私と繭の宿題に付き合ってくれて。

私と繭は帰宅部だから、学校があった時は2人が終わるまで待ってたんだよね。


「2人が忙しいなら、旅行や遠出はまず無理だな。」

「うん…。他に何か無いかなぁ…。」


私は腕組みをして、他に何かいい案が無いか、下を向いて考えていた。

すると、地面に一枚の紙が落ちているのが目に入った。


「なにこれ?」


私は、その紙を拾ってみた。



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