(´Д`)

良い子は死んでから
おためしあれ。

気分がわりと
良くなってきたので
起き上がってみる。

気分も何も
全部“気のせい”
なんだろうけど。

「あ、よくなった?」

そんな事も気づいてないのか
3年先輩のウメコが聞いてくる。

「これからどこ行くの?」

私はウメコに問う。

「どこって…
さっちゃんが行きたい場所だよ。」

「ない」

「えーあるでしょ。
たとえば自分の家とか」

「見たくない興味ない」

自分の死について
哀れまれるのはイヤダ。

親も友人も。
そこまで私に
気に留めなかったくせに。

“この子は良い子だった”
なんてよく言えるよね。

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