School

教室が嫌だし、先生も嫌。
屋上からただ空を眺めたりして過ごす私。

懸命に体育の授業をやる先生と受ける生徒。

バカみたい…。

「見つけた」

声のする方に顔だけ向ける。

白衣を着た先生。

名札には山崎颯。

キレイに調った顔に思わず見とれてしまう。

「バカみてぇ」

近づいてきたと思うとチュッと音が上からした。

オデコにキスされたんだ。

「ちょっと!何すんの!」

立ち上がると意外と身長もあることに気付く。

「俺の授業を堂々とさぼりやがって…前回も
前々回も…一回も来てないだろ」

ガッシリと腕を掴まれ動きようがない。

「私の気持ちなんか知らないくせに!」

私は腕を振るい払った。

「知る訳ねーよ」

「なら…どうでもいいじゃんか」

「お前今から授業に来い」

「嫌っつてんのに…何よ」

なんで…先生が来たの?

放置され続けた結果の私

ドウシテ

ココニキタノ?


何にも心は動かされなかった。

なのに……………

気になってしまう。

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