【完】きっと、ずっと恋をする
簡単に出来そうだと思ってた自分が甘かった……。
雄太郎の足に巻いた私のテーピングは、全く雄太郎の足にフィットしていなくて、ベコベコと雄太郎の足から浮いてしまっていた。
「ゴメン…やり直すね……」
「いいよ、時間ないし。まだまだこれから毎日するんだし、今日より明日!な!」
雄太郎は「ありがとう」と言って練習に向かってしまった。
力になりたいのに、自分って無力……。
雄太郎の専属になるためにも、頑張ろうって思った。
私、雄太郎の一番になりたい。
今まで誰かを好きになったことはあるけれど、『力になりたい』って思ったのは初めてだった。
帰りにスポーツ店に寄って、雄太郎が使っているテーピングを購入した。
私、こんなにも行動力あったっけ?
雄太郎の為なら私…なんだってしたい。
いつも喧嘩ばかりで、大嫌いな一つ上のお兄ちゃんに『テーピングの練習台になって』って、平気で頼めた。