キスしたくなる唇に。

「うん、てゆうか。相談ってそれだけ?」




「…協力してほしい」

「………えぇ!?」





思わず立ち上がった。


立ち上がった衝撃で、ちょびちょびとすすっていたオレンジジュースがちょっとこぼれた。



「…悪ぃ、迷惑、だよな」



最後に、つき合わせて悪かったな、なんていった西野は伝票を持って立ち上がった。


うわ、やだどうしよう。





「……っ」

呼び止めようとしても声が出ない。

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