クルイウタ

ねぇ、おかぁさん。

嬉しさと興奮で、美衣はなかなか寝つけずにいた。
時計を見ると深夜2時40分。
真っ暗な部屋の中で、デジタル時計の青い光が眩しく感じる。


『カチャ…』


玄関の鍵が開く金属音に反応してベッドから立ち上がる美衣。
少し、はねた髪でリビングへと向かった。
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