クルイウタ
「今日ね、体育祭だったの」
美衣は、笑顔。
母と話せる時間は嬉しくて、楽しい時間。
あやとのドルフィンでの会話を話し、好きな人がいると報告しようと直也の名前を口にした時、美奈は短くなった煙草の火を消した。
「また今度、ゆっくり聞くね。今度、一緒にドルフィン行こ」
美衣はもう、わかっている。
母の今度は遠いこと。
今までの「今度」も、ずいぶんたまってきている。
それでも美衣は笑顔で言う。
「うん。今度、ね。いっぱい聞いてね!」
オヤスミを言って部屋に戻った。
慣れている。
物足りない気持ちも、胸のチクチクも。
美衣は、笑顔。
母と話せる時間は嬉しくて、楽しい時間。
あやとのドルフィンでの会話を話し、好きな人がいると報告しようと直也の名前を口にした時、美奈は短くなった煙草の火を消した。
「また今度、ゆっくり聞くね。今度、一緒にドルフィン行こ」
美衣はもう、わかっている。
母の今度は遠いこと。
今までの「今度」も、ずいぶんたまってきている。
それでも美衣は笑顔で言う。
「うん。今度、ね。いっぱい聞いてね!」
オヤスミを言って部屋に戻った。
慣れている。
物足りない気持ちも、胸のチクチクも。
