Love Taste
(俊也先輩優しかったな~)
支援センターでの余韻に浸りながら廊下を歩いていると、後ろから誰かが呼んでいるのが聞こえた。
後ろを振り向くと優梨がいた。
「今まで支援センターにいたの?」
「そうだけど。優梨は何してたの?こんな時間まで。」
「ちょっとね~♪」
ニコニコしながら言う優梨を疑わしげに見ると、優梨はいきなりはしゃぎ始めた。
「聞いて聞いて!さっきね、クラスの男子と話してたらアドレス聞かれちゃった♪」
「そうなの!良かったじゃ~ん♪でも私もあったよ、良いこと。」
それを聞いた優梨はニヤニヤしながら聞いてきた。
「何があったの?」
「支援センター行ったら多読っていうの勧められたんだけど、3年生の先輩でやってる人がいて、その人がすっごい優しくてかっこよかったんだよね~♪」
「話はした?」
「少しね。」
「そうなんだ~。私も今度行ってその人の顔見ておこうかな。」
笑いながら優梨は支援センターの方を見た。
それから恋愛の話をしながら2人で帰った。