俺が恋したお嬢様
それから一週間後、街を雪乃と歩いていると声を掛けられた。
「雪乃、どっか入って休もう」
「はい。どこ入りますか?」
映画を観た後、どこに行くか決まらない俺はとりあえず喫茶店かどこかで休もうと思い、雪乃に声をかけた。
キョロキョロとお店を探す雪乃を見つめていると、突然、懐かしい声が聞こえた。
「…か、ける…?」
パッと雪乃から声がした方へ視線を移すと、相手も俺を驚いた顔で見つめていた。
「………」
俺はびっくりして声が出なかった。