【完】アイドル彼氏★好きになっちゃった
「そ。懐かしいよなー……。あの時、めちゃくちゃ必死だった。やり取りが終わんないよーに、常に色んな話題考えてさ」


「懐かしいね……」


ナナは泣いてた顔を上げて、フッと柔らかい笑みを見せた。


「わかってんの?最初に好きんなったのは、オレの方だから」


「えっ……」


「周りに何言われても、どんな女が側にいたって……ナナ以外、好きになんない」


「つ……翼ぁ……うぅ~っ」


また泣いてら。


けど、今度は嬉し泣きだよな?


背中をさすると、涙を目にいっぱい溜めたまま、嬉しそうに微笑んでギュッと抱きついてくる。


「私っ、高校入ったらバイトしてケータイ買うね。手紙も送るけど、メールもしたい」


「ん……。そーしような」


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