【完】アイドル彼氏★好きになっちゃった
急いで自分の部屋に戻り、服を着る。


……なんか、ムショーに会いたくなってきた。


行く?


こんな時間だし、行っても迷惑かけるってわかってる。


だけど……


なんか、こうしちゃいられない。


Tシャツと半パンの格好で、ケータイだけを握りしめ、ウチを飛び出した。






ナナのケータイにかけると、懐かしい声が、そこから聞こえてきた。


何かおもいつめてんのかな、と思ったけど


ナナの声は、意外にも明るかった。


「翼!?かけ直してくれたんだぁ。ありがとね、久しぶりだねっ!」


なんかオレに頼りたいことがあったんかなとか、期待してただけに


……ちょっと拍子抜け。


「久しぶり……。どした、なんかあった?」


なんか、オレのがテンション低いし。


「そうだよね。なんかないとかけちゃダメだよね。ごめんね、忙しいのに」


「そーいう意味じゃねぇけどな?それに、忙しいのも最近慣れてきたし。

そっちはどう?毎日学校楽しいわけ?」


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