Promise
「絢、お前覚えてねーの??俺だよ。中学の時絡んでた…」

えーっと…

!!!!!!

「えっ!?!?もしかして…龍也??」

間違ってたらどうしよ…

名前覚えるのは得意じゃないんだよね…

苦手でもないんだけど…

「おう。なんでこの学校に?」

よかったーーーーー!!

合ってた!!

てか、

学校にきた理由なんて…言えないっっ…

「色々…あってね…」

「ふーん。あーそう??」

肘をつき、

興味なさそうに相槌を打つ。

興味ないんだったら聞かないでくれるかな??

「で、お前、襲われに来たの?」

お、襲われに…!?!?!?

何それ…!?!?

「は??意味分かんない…」

「ここ、男子校だぞ?女なんて…6人くらいしかいねーのに」

りっちゃん、親父…っ!!!

くっそおおおお~騙されたぁ~…

どんな魂胆なのかは少し想像できる。

どうせ…

「りっちゃんのバカ…!!!親父のバカ…!!!」

「りっちゃん??親父??何かあんの??」

「ううん!!!!何でもない!!!」

バレたらたまったもんじゃない…

あたしは確実に軽蔑される。

女の子として、女子高生として、

普通の暮らしがしてみたい。

理事長と知り合いだから入学できたなんて、

それがマジなのかどうかも分かんないけど、

もしマジなら、

調べれば必然的に父親がヤクザなのがすぐにバレる。






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