ラブ・シンドローム




幼なじみって、なんかトクベツな感じがするでしょ?

直哉は、それ。

生まれたときから、お隣さん。

幼稚園からずっと一緒。




「それって、男として意識はしないの?」


親友の、紗英(サエ)の言葉に、首をかしげる。

意識も何も、気付いたら幼なじみだったんだから、意識のしようがない。


「全く、しないね」


「もう!高校生になったって言うのに、夏実は!もったいない!」


何がもったいないのだろう。

多少の疑問はあるけど、口にするのは辞めておこう。



< 13 / 102 >

この作品をシェア

pagetop