さくらんぼロリーポップ
「……やります」
「えっ?」
「生徒会に入れてください!」
藍楽の目に溜まっていた涙はいつの間にか乾いている。
必要だと言われた言葉が嬉しくて、役に立ちたいと心底思った。
豹に認められたい。
昼休みに聞いた龍の気持ちが今は少しだけわかる。
「ありがとう」
藍楽の答えを聞いた豹がニコッと微笑んで見せる。
最初は胡散臭く感じた豹へのヨミは、龍の時と違って外れたみたいだ……。
レンズ越しの笑顔を見上げながら藍楽はそう思い直していた。