Infinite Information
私は電話番号を捜し、病院に電話をした。
森下に連絡をすると、『神山ミコト』は病院内に居ると言った。
彼に電話で話したいことがあると言うと『神山ミコト』と連絡を取らせてくれた。


『もしもし、辻本………』

「ミコト、元気」

『うん、辻本は………』

「私はちょっと元気ないの」

『そうなんだ。
色々トラブルがあったんでしょ。
大丈夫』

「うん………」

『………』

「あのね、今日電話したのはミコトに聞いてほしいことがあったの」

『何………』

「私の仲間に連絡を取りたいの。
でも連絡する手段がないの」

『そうなんだ。どうすればいいの』

「ミコトの力で皆に連絡を回せないかな」

『それはできない』

「どうして。
『超越者』さんならできることなんじゃないの」

『やり方がわからない』

「………」

『僕は『選択』能力者なんだ。
『選択』だからどんな能力でも使えるんだけど一つ条件があるんだ。
『能力を使用する際は能力を想像しないとできない』んだ。
つまり、自分の知らない能力は使用できないんだ』

「じゃあ、どうすれば使用できるの………」

『使う能力の理論を勉強すればできるんだけど………
僕………
『間接系』能力を使ったことが無いんだ。
それに能力値が高いから使用したら、たぶん使った相手が死んじゃうと思うんだ』

「………」

『力になれなくてごめん』

「いいの」

『ちょっと聞きたいんだけど、その仲間ってどこにいるの』

「『ヘブン』以外の国にいるの」

『そうなんだ』

「でも、連絡が制限されている国もあって私たちの使っていた通信器以外では連絡が取れないの。
ミコトも知っていると思うけど、『W』には『穏健派』と『過激派』がいるの。
『穏健派』は皆『ヘブン』に居るんだけど問題は『過激派』なの。
彼らは世界中を移動していて特殊な無線機を使ってこっちに連絡していたの。
でもその装置ももう使えない」
< 123 / 467 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop