Infinite Information

5. 『W』の決意

私は屋敷に入った。
人影が無い。
予測通りの結果だった。

私がここに来たらすることがあった。
この屋敷を爆破することだ。
それが『W』の勝利と宣言するためだった。
だけど、本当に居ないのだろうか。
私は一つ一つ部屋を調べて行った。

誰もいない。
逃げたと思うのになんだろう。
この不気味感は………

私は最後に入口の近くの大きな扉を開けた。
最後にしたのは居る可能性が大きかったからだ。
私は扉を開いた。
不思議な部屋だった。
まるで王宮のような部屋だ。

一番奥に椅子があり、周りには本が並べられていた。
私は周囲を確認しながら部屋に入って行った。

そのとき………
バンッ………


突然、ドアが閉まった。
動揺したが、すぐに平常心に戻した。
この部屋には誰かがいるだろう。


私は『感覚』能力を使い、周囲に警戒した。
月の光が雲から現れ、部屋が明るくなった。
今まで見えなかった部分も見えるようになった。
椅子の横に一人の男がいた。
あいつは………

『青山トシゾウ』………
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