不良彼氏〜金髪と天然〜
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「あのー。小沢くん?あたし、授業行きたいんだけど…」
「……。」
ぶんぶんぶん…。
さっきから掴まれた手を振り払おうとしても、全然離してくれないし、
なんも喋ってくれないし…。
ただ時間だけが過ぎて、もう5限目が始まってしまっている。
「小沢く…「好きなの?」
「へ?」
いきなりそんなことを聞かれて一瞬固まってしまった。
「広谷のこと、好きなのかって聞いてんだ」
「好き…だよ」
…っ!!!
あたしがそう言うと、小沢くんはバッとさっきまで不機嫌そうにそらしていた顔をこっちへ向けた。
「小沢くん?」
「い、いや。なんでもねえ」
それだけ言って、また顔をそらした。
