不良彼氏〜金髪と天然〜





「…っあ、ごめんユズ。次移動だったんだ」




申し訳なさそうに康輝くんは目線をしたに下げる。




「あ、うん。移動だったけど、大丈夫だよ!生物だし!生物の先生、優しいからもし遅刻してもなんとかなるしね!」




あたしがそう言うと、さっきとはうって変わって、表情がぱーっと明るくなった。




「あ、それでさ、追試の結果どうだった??」




「あ、うん!合格だったよ!康輝くんは?」




「俺も合格ー!!ユズが合格できたのは、少なからず俺が教えてやったおかげかな♪」



…そう。



康輝くんは補修の5日間、部活があって忙しいにもかかわらず、自分の課題が終ってからもあたしの課題を助けてくれた。




「ほんと、康輝くんがいなかったらあたし追試まで不合格になるところだったよー、ありがとう!」



あたしがそう言うと、康輝くんの顔が、ほんのり赤くなった。





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