不良彼氏〜金髪と天然〜






「あ、ごめんね康輝くん!暑いよね!顔赤くなってるし、あたしそろそろ…」



それだけ言って、あたしが立ち去ろうとした時、




「ちょ、ちょっと待って、暑いのは違うから!…っ、赤くなってるのは別だから」



康輝くんに呼び止められて、振り返った。




「…ん???」



康輝くんのよくわからない発言に、あたしは首を傾げた。



「だっ、あーもういいや。ユズ、携帯教えてくんねぇ?」



ポケットから携帯を取り出す康輝くん。



「あ、うん!いいよ!」



「そう言えばさ、ユズ今日の昼休み、屋上いた??」




赤外線をしているさなか、康輝くんにそんなことを言われた。



「あ、うん!いたけど…」



「あれ、一緒にいたのって小沢冷雅じゃねぇの?」



「そうだけど…どうかしたの??」



すると康輝くんは、驚いて目を丸くした。





< 97 / 105 >

この作品をシェア

pagetop