不良彼氏〜金髪と天然〜
「あ、ごめんね康輝くん!暑いよね!顔赤くなってるし、あたしそろそろ…」
それだけ言って、あたしが立ち去ろうとした時、
「ちょ、ちょっと待って、暑いのは違うから!…っ、赤くなってるのは別だから」
康輝くんに呼び止められて、振り返った。
「…ん???」
康輝くんのよくわからない発言に、あたしは首を傾げた。
「だっ、あーもういいや。ユズ、携帯教えてくんねぇ?」
ポケットから携帯を取り出す康輝くん。
「あ、うん!いいよ!」
「そう言えばさ、ユズ今日の昼休み、屋上いた??」
赤外線をしているさなか、康輝くんにそんなことを言われた。
「あ、うん!いたけど…」
「あれ、一緒にいたのって小沢冷雅じゃねぇの?」
「そうだけど…どうかしたの??」
すると康輝くんは、驚いて目を丸くした。