~よくばりなお・姫・様~

ひどい悪夢

~次の日~

ボクはそのまま寝てしまった
背中にはパーカーが掛けられている・・・
誰のパーカーだか知らないが
女性が着るパーカーだと分かった・・・
桜色の生地にチャックのまわりにはレースが
ついている・・・
一体誰のだろうか?

 ガラッ

「あ、やっと起きた・・・」

入ってきたのは愛だった・・・・
目が少し腫れていた・・・
たぶん、昨日の事で腫れたんだろう・・・

「もう、12時だよ!おなかすいた・・・
あ、そのパーカー私のだから・・・
昨日の夜すごく寒そうだったか、パーカーを
掛けといたから・・・」

「ああ、愛のパーカーか・・・アリガトウ・・・・
今、寒くない???
パーカーを返すよ・・・」

「大丈夫だよぉ!!一樹こそ寒くないの?」

「はい・・・ボクは寒くないです・・・
昨日の夜はどうやって、防寒をしてたのですか??」

「ああ、夜は隣のベットで寝てたわ、一樹を
起こそうかと思ったけど、爆睡してたから
悪いなっと思って・・・」

「・・・
 そうですか・・・」

「はいはい、しんみりとしたお話を
終わりにして、どこかに食べに行こうよ、ね?」

「うん、そうだね!!」

「で、一樹は食べたい所ある???」

「えっと・・・・」

「ないの?」

「はい・・・」

「じゃあ、レストランに行かない?
あそこのレストランのオムレツは超おいしいんだよ!!!」

「・・・」

「あれ、まさかオムレツ好きじゃない??」
< 20 / 82 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop