幼なじみは恋愛対象以外!?
「ちょっと・・・
りん・・・いる?」

俺はさなの教室に行って
りんを呼んだ。

「わたしに・・・
何か用・・・?」

りんは『何事?』みたいな顔してる。

「ちょっと・・・
来てよ・・・」

なんか・・・
元気がないような・・・

「ん・・・」

俺は、りんとさなをつれて
屋上へ行った。



「あのさ・・・
お前、さな殴ったってホントか?」
俺は単刀直入に聞いた。


「・・・殴ったって言うか・・・
ちょっと、叩いたみたいな・・・」

まじなのかよ・・・
りんってそんな奴だっけ

「かわんねーだろ」

「何で、叩いた?」

なんか・・・
理由があるだろ!!!

「何でもいいじゃん」

なんで・・・
なんで隠す?

「何でもよくねーよ。
さなは、俺の彼女だ

泣かす奴はゆるさねぇー」

なんて・・・
俺はいつのまにか心にもない事を言っていた。

「・・・そんなに・・・

さなが大事?」

「・・・ああ」

りん・・・
なんでさなを叩いたんだ?

その後、りんは驚きの行動を見せた。

――俯いて、耳を塞いでた。

これは、りんが泣くときの癖だ。
誰も知らないと思う。・・・本人も。

「り・・・ん」
俺は、りんに手を伸ばそうとした。

その瞬間りんの顔が勢いよく上がった。
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