新撰組の姫君 〜もしもの世界・斎藤一編〜
「時間もすくねぇし、残りは一気に始めろ。終わった四人…平助以外は審判に回れ。」

のたうち回っていた平ちゃんは力尽きたのか隅っこで倒れている。

…大丈夫かな?

指名をされた三人は審判に回っている。

竹刀のぶつかる音が響く道場内。

…いつもは家で聞いていたのに。

この音がもう二度と、家では響くことがないのかと思うと…

とても切ない気分だ。

勝っても負けても、笑顔を浮かべている皆。

この表情も、我が家で見ることはできないのだ。

沢山いた生徒たちは、道場を見て何を思うのだろうか。

兄さんが死んだことを知ったら、どんな事を感じるんだろうか。

…あの場にいない私を、

恨むのだろうか…。

守れなかった私はやはり、

『女だから』

で済まされるのだろうか?





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