砂糖水に溶かした日常



私は彼を睨みつける。


「お前には、こっちだろ」

彼は私にラメが入った桜色のマネキュアを渡した。


そして彼は、赤いマネキュアをポケットに入れると、身を翻して怠そうに元来た道へ帰っていった。


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