スノードロップ













夜…



早速帰ってきた司さんに呼び出された





コーヒーを一応持ってきて 机に置いた




「ありがとう…」



「いえお仕事お疲れ様です」



司さんは ふっと笑った

ネクタイを少し緩めていた





「…昨日の今日ですまない。呼び出したりなんかして…迷惑だったら…ごめん」



「いい…え。……」



司さんはカチャとカップを置いた







わたしの近くにきて頷いた


「…良かった…」






「あ…の司さん、」


「ん?」



耳元で聞いた声は ぞくっとするくらい色っぽかった




いけない…

「あ…あのパーティーがあると聞いたのですが、…」



途端に司さんは むすっとした顔をした




「あぁ…あれか。蒼井家の…まぁパーティーだね。」


「はい、…」



私からさっと離れて窓辺にいった




「父が祖父から受け継いで約20年だから…その祝いも兼ねてするらしい。盛大に…、おまけに女性まで呼ぶらしい…、」



「…そうなんですか、」


< 108 / 181 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop