いつか、きっと。




「……わかった。わかったよ、皐月」





私の耳元に唇を寄せて囁くサク。



服を掴む手にまた力がこもった。





「辛かったな…気づいてやれなくて悪かった…」



「ぅっ……」





ごめん…そう何度も謝るサクに、ふるふると首を振った。



そんな私の頭をサクの大きな手の平が包み込む。





「守ってやれなくてごめん……でも、今度こそ」





頭から離れた手を、そっと涙で濡れた私の頬に宛がうサク。



そのまま上を向かされ、黒く澄んだ瞳と目が合った。



一点の曇りもない瞳が、まっすぐに私に向けられて、思わず息を呑む。





「――――お前を守ってみせる」





凛と、はっきりと響いたその声に。



ぐしゃりと視界の先にいるサクの顔が歪んだ。
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