天神学園高等部の奇怪な面々
そんな事を言いつつも、シーに哀願するように赤い瞳で見つめられては、追い払う訳にもいかない。

「今日はこれだけですわよ?はいっ」

アーンと口を開けたシーに、ソフィアは一枚のクッキーを与える。

パクリと口に咥えて咀嚼すると、サクサクとした食感と甘い風味が口の中いっぱいに広がる。

ソフィアの持っているお菓子はどれも上等な高級菓子で、一度口にしてしまったシーは味を覚えてしまい、頻繁にソフィアにねだるようになってしまった。

迂闊にやってしまった己の軽率さを悔やみつつ、シーの愛らしさを見ては与えずにもいられない。

何よりソフィアは心根の優しい性格だ。

欲しがるものをお預けなどは出来ない。

「いいですこと?今日はもうおねだりしても差し上げませんからねっ?」

苦笑いしながら、ソフィアは手を振って移動教室へと向かった。

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