天神学園高等部の奇怪な面々
「シー先輩、これは?」

肩の上のシーに問いかけるソフィア。

しかし彼女の問いかけには答えず。

「あっ」

シーは彼女の肩から飛び降り、トテトテとどこかへ去っていってしまった。

毎日上等なお菓子をご馳走になっているのに、礼の一つも言わない辺りが奔放な猫らしい。

(全くもう…)

天神学園最強の美少女であるソフィアの問いかけに無視できる者など、学園内を隅々まで探し回ってもシーくらいのものだ。

そんな風に振り回されても、ソフィアはどこか憎めないものを感じてしまう。

と。

「これはどうしようかしら…」

手の中に残ったままのシーの首輪に気づき、ソフィアはふと洩らす。

汚れもついている古びた首輪だ。

ソフィアが新しいものを買ってやってもいいのだが。

(一応私が保管しておこうかしら)

彼女はシーの首輪を、大事に貴重品ポーチの中に納めた。

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