天神学園高等部の奇怪な面々
それからは、特にいつもと変わらない平穏な一日だった。

午前中の授業を終え、昼休みになって屋上で仲間達と合流する。

アリスカと啓太の関係をからかう月や、無表情で毒舌を振るうアスラの姿を見て笑ったり、和やかな時間が過ぎていく。

だが今日の昼休みは、何か物足りなかった。

「皆さん、シー先輩を見かけませんでした?」

ソフィアが仲間達に問いかける。

そろそろ腹を空かせている頃だろう。

シーの分にとお菓子ポーチから厳選したスイーツを準備しておいたのに、シーの姿はどこにもなかった。

「シー先輩気紛れですからねぇ」

啓太が弁当を口にしながら言う。

「誰か他の生徒に食べるもの貰って、満足してお昼寝でもしているのかも」

月も相槌を打つ。

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