同居の秘密。【完】
目を瞑って動かない。
それを見た俺に“冷静”と言う文字はなかった。
スーツの上を脱ぎ、プールに飛び込む。
慌てて千春の身体を抱き抱えると、千春はパチクリと目を見開いた。
千春も唖然としてるが俺も唖然としてしまう。
寝てたと言う真実には本当、呆れた。
だけど不思議と怒鳴ろうとは思わなかった。
キャミソールから出ている腕は凄く冷えきっていた。
女には絶対にしたことのないようなことを俺はしてしまった。
スーツを掛けてあげるとか紳士かって。