同居の秘密。【完】


少しして、ドアをノックする音が聞こえ、私はしぶしぶドアを開けた。


開けたと同時に私は目を見開く。


「すぅちゃん!!!」


医師の顔を見た瞬間、私の口から叫び声が放たれた。


「やっぱり千春じゃん!」


医師も声を上げ、私に抱き着いた。


“すぅちゃん”

本名、諏訪 楓(スワカエデ)。


すぅちゃんは私と同い年で同じく赤ちゃんの頃に母親に捨てられ、同じ施設に引き取られた関係。


小学生の低学年の時に、施設に遊びに行ったときに出会い、そこから姉妹のように仲が良かった。


 
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