同居の秘密。【完】


頭をかかえていると、千春が目を擦りながら眠そうに起き上がる。


前髪に少し癖がついている千春。

危なく笑ってしまう所した。

だが、今そんな暇はない。


「……なんで千春は俺と寝ているんだ…?」


慎重に千春に聞いた。


俺の質問に千春は小さなため息をついた。


「翔君、やっぱ何も覚えてないんだ…」


やっぱり…………っ。



「翔君が一緒に寝ようって寝たんだよ?昨日、翔君熱出して大変だったんだよ」


「熱…?」


「そうだよ!もう、何も覚えてないんだ。一緒に寝てって言ったのは翔君なのに」



 
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