同居の秘密。【完】


額から汗が流れ落ちようとしたとき、波留さんが口を開いた。



「……外出許可が出た」


「………へ?」


あまりにも予想出来なかった言葉に目が点になる。


外出…許可?


「今、社長から連絡があって、明日のクリスマスだけ外に出て良いって」


そう言う波留さんはなんだか嬉しそう。

それを見て私も体の底から嬉しさが溢れ出そうになる。


「ほ、本当ですか!?」


「あぁ。クリスマスプレゼントらしい。良かったな」


そう言って波留さんはまた私の頭を撫でた。


 
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