同居の秘密。【完】
携帯の画面にはこのマンション内を指していた。
俺はやっぱり地下か、と思いホッとしていたが、波留は違った。
「翔様、徹底的にこのマンションを探しましょう。早く」
何故波留はこんなにも焦っているのか…。
何故こんなにも必死になっているのか…。
俺にはわからなかった。
俺と波留はふたてに分かれて色んな階を走り回った。
数分、色んな階を走り回ったが千春の姿はどこにもない。
22時を過ぎれば地下のどの店も閉まって、千春が地下に居れば、もう帰ってきてもいい時間だ。