同居の秘密。【完】
俺の決断に女はビックリした表情で俺の顔を見た。
だが、俺は黙って親父を見つめる。
「それでいいんだ。そうと決まったことだし、お前達には今日から同居をしてもらう」
「えぇ!?」
親父の拍子のない言葉に女は声を上げた。
危なく俺も出すところだった。
親父と女は隣で会話してるが、そんなのは耳に入ってこない。
俺は、これからのことを考えていた。
「お前達がきっと満足出来る部屋だ。これが鍵だ。あと、これに規則が書いてある。守らなければ…わかってるな」
親父から渡された鍵と、ノート。
カードじゃないのかよ。
なんて思ってると、親父が俺達の後ろに居る誰かを見ながら呟いた。
「真島」
「はい」
真島か…。
真島は親父の使いだ。波留と同じく不思議な掴めない奴。敵に回したくない人だ。
「この2人を部屋へ連れていけ」
「かしこまりました、社長。…お2人様、参りましょう」
親父よりも真島の方が恐ろしい。
今は黙って着いていくしかない。