同居の秘密。【完】


頭を下げられることに慣れてない私は罪悪感でいっぱいになる。

一般人の私に頭なんて下げなくても良いのに…。


ハァハァと息を整わせてプールの入り口へ入った。


温水プールらしい。


中には誰もいなく、塩素の臭いだけで漂っている。


「懐かしいなぁ…」

小学校から高校生までプールを習っていたので、この臭いは思い出の臭いだ。


もう何年もプールに入ってないやぁ。


靴を脱ぎ、裸足になり、プールへと近づいた。


水が普通の公民のプールよりも何倍も綺麗。


チャプン…と音をたたせ、水を触った。


 
< 94 / 544 >

この作品をシェア

pagetop