同居の秘密。【完】
頭を下げられることに慣れてない私は罪悪感でいっぱいになる。
一般人の私に頭なんて下げなくても良いのに…。
ハァハァと息を整わせてプールの入り口へ入った。
温水プールらしい。
中には誰もいなく、塩素の臭いだけで漂っている。
「懐かしいなぁ…」
小学校から高校生までプールを習っていたので、この臭いは思い出の臭いだ。
もう何年もプールに入ってないやぁ。
靴を脱ぎ、裸足になり、プールへと近づいた。
水が普通の公民のプールよりも何倍も綺麗。
チャプン…と音をたたせ、水を触った。