男だって恋をする!!
--ダッダッダッ

ヤバい。

あと3分でバスが行っちまう!!

あのクソ女共のせいで俺が苦労するなんて屈辱だ。

これに乗り遅れたら今日のバスはもうない。

まぁ俺が全力で走れば余裕で間に合うけどなw

ここの曲がり角を曲がって一直線に走れば完璧間に合う。

だが曲がり角を曲がると“何か”がいた。

全力で走ったため足はとまらず、俺とその“何か”はおもいっきりぶつかり尻餅をついた。

「いって〜…危ねぇな、そんなところに突っ立ってんじゃね…「ごめんなさいすいません!!!お怪我はありませんか?私がボケ〜っと猫をみていたせいで見ず知らずの方を転ばせて、しかも私が無傷だなんてなんと罪深いことを!!お金はあまり持ってませんが気が済むまで殴ってもかまいませんのでお許しくださいぃ!!」

俺が文句を言い終わる前に“何か”が早口で謝ってきた。

“何か”…それは女だった。

女は俺の母校の制服を着ていたから女子高生だとわかった。

分厚い眼鏡をかけているのと髪が長すぎるせいで顔はよく見えない。

だがかなりいい声で喝舌がすごい。

「ちょ、分かった。分かったって。別に怪我してねぇからもう謝んな。もう俺の邪魔になんなよ!」

俺はそれだけ言うと女をおいてバス停へ全力で走った。

「あっ、行ってしまいました。ん?これはお財布?さっきの人が落としたのでしょうか…高野、和哉さん。この写真はさっきの人ですね。」



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