年下彼氏。


「きゃっ」


小さく悲鳴をあげる。


後ろの人が笑った。


「答えて、早くしないと遅れるよ」


かいだことのある香り。


今、1番聞きたかった声。


「大箸、くん…!」


目から手を離す大箸くん。


いつもの、イジワルで、でも優しい笑顔。


あたしを、あたしだけを見つめてくれてる。


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