短編集♯恋燦々
「ないんだろ。」
「‥‥るさいな、」
奴はちょっと真剣な顔をした。
‥‥‥?
「お前さぁ、男に興味ないわけ?」
‥興味は、あんたならあるけど。
「約一名にはあるけどねぇー。」
「っえ!お前好きな奴いんの?!」
あなたですよー?
とは言えない言えない。
「誰。」
奴はやけに真剣な顔をする。
「何で言わなきゃなんないのよぅ‥。」
そこまで言ってまた欠伸が出た。
「私寝るわぁー‥。次の授業には起こしてね‥‥。」
「お前さ、俺が何で毎回起こしてるか知ってる?」
‥‥‥‥。
「知らなーい。」
「理性保たないから。」
‥‥‥‥‥へ?
思わず飛び起きて奴の顔を見ると、真っ赤だった。
「好きな奴の寝顔とか、襲いたくなるから。」
「なっ‥‥なん‥。」
なんですとぉ?!
* * *