15歳のラビリンス
それを聞いてなんか、もやもやとしたスッキリしないものが胸の中に広がった。
どうして私に言ってくれなかったのかな…?
付き合ってるのは私なのに…。
「…ごめん、そんな顔しないで。だって美織に言ったら絶対にジンと付き合うのやめないって言うのわかってたから…」
「もしかしてカンナがジンに別れる事を勧めたの?」
思わずカッとなってカンナにそう追究してしまった。
一瞬驚いた顔になったけど、カンナは首を横に振る。
「…なんでわざわざ幸せぶちこわす手伝いしなきゃならないの、私が」
「…」
深いため息をつくカンナ。
頭に血が上ってた私は、サイダーをまた口にした。