15歳のラビリンス


好きにならなければ…こんな思いしなくて済んだのかな…?



乱暴にこいだせいで、かごに入ってたサイダーのペットボトルはかなり振られてた。


自転車を停めて、ふたを開けるとすごい勢いでサイダーが飛び出してくる。



あまり飲んでなかったからシュワシュワと吹き出てきた。



「…バカみたい…」



別れを告げられて、すでに一ヶ月半が過ぎようとしてるのに、バカみたいに1人で悩んでる。




時間が止まってるのは私の中だけ。


他はみんな動き出してるってのに…。




夕焼け色の空は今の私には辛すぎる。


オレンジ色の太陽が目にしみてきた。




夏の終わりって…いつも思うけど、淋しいね…。


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