15歳のラビリンス


「美織、あの…」



カンナが口を開いた時だった。



「何アレ!」


「うわっ!何あれーっ!」


「マジ正気~?!」



窓側にいた女子達が外を見て騒ぎ出す。


その声につられてみんな窓に駆け寄った。



「あいつ、2年の河村じゃん」


「何バカな事やってんだ…?」



ジン…?


名前を聞いて、私は窓に群がってた友達を押しのけて前に出た。


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