15歳のラビリンス


受験でもコケないお守り…。


ジンのバカ…。


こんな風に優しくされるから好きという気持ちが消えないのに。


諦めたくても諦め切れない。



私がジンの妨げになってるのなら、こんな優しさ見せないで…。


ジンが私の妨げになってるのは絶対にない。


ジンがいてくれなくちゃ、私は前に進めないよ…。




『689対681で白組の勝利です』



リレーあんなに頑張ったのに、総合得点で紅組が白組に勝利する事はなかった。





中学最後の体育祭は、切ない想いをかかえたまま終わった。

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