15歳のラビリンス


なんか、幸せ宣言を二人そろってしてるみたいでちょっと恥ずかしいかも。



「何話してんだ?楽しそうジャン」



3階から貴昭が降りてきた。


それを見たカンナがニヤニヤする。



「アンタも幸せそうジャン?」


「は?ああ、おめーは取り残されたのか」


「ムッカー!アンタ、先輩に向かってそんな失礼な口きいていいと思ってんの?!」



カンナが怒鳴ると、貴昭がニヤリと笑った。


ジンも貴昭もカンナを自分のペースに巻き込んじゃうのうまいなぁ…。



「そういや、あと2週間で期末テストだな。また過去問貸してくんね?」


「いいけど…。あ、音楽も一緒だよね」


「音楽は全クラス担当一緒だからな~」



ジンの言葉で気が付いたけど、本当にあと2週間で期末テストなんだ…。


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