溺れていく
『渡辺くん、私は教師よ。いい加減に…』

『じゃぁ、どうしてあんたはこの手を離さない。』

『……。』

『目を反らさないで。こっち向いて。』

『…ずるいわね。私の気持ちを掻き回して。大嫌いよ。』

『俺には大好きに聞こえる。』



あんたと重ねた唇からは、
タバコの味がした、

あんたは大人で、俺は子供、

そう気づいたのは、
俺が大人になってから、






< 16 / 32 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop