永久の贄[BL]
ほんの一瞬だけ雪の方へ視界をやったが、雪一人……今は狼一匹か。

それに対して四、五人の猟銃を持った男達が立ち向かう。

人間だったら圧倒的不利だが、今の雪なら恐らくは……毒と思わしき物が全身に回らなければ良いが。


「しかし贄になった男も不幸なものだな」

「何がだ」

「知らないのか? そうか知らないから行えたのか。じゃあ教えてやろう。
その呪いはな、俺達の中では禁忌の“ある事”をすると進行速度を速めるんだよ。
そう言った類の術でもそうなるがな」


こいつは何が言いたい? 黙って刀の攻撃をかわし続けていれば男は不敵の笑みを浮かべ、

まるでオレの心をえぐるかのような言葉を発した。


「お前は男であるそいつを娶った。つまりは男同士で性的行為に及んでいる事は確実だ。
その行為こそが呪いの速度を速める行為なんだよ!!」

「なん……だと…………」


刹那、彩十の笑顔が脳裏によぎったと同時に左腕に痛みが走った。

出血量からして傷は浅いだろうけれど、着ていた衣類は裂け、そこから血が流れていた。
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