永久の贄[BL]
「で、どう責任取れと?」

「病気は他人に伝染させると治ると言うそうじゃないか。里の奴らがよく言っていた」

「……?」


言っている意味が理解出来たのはそれからほんの数秒後の事だった。

唇を……これで何度目かは分からないけれど、奪われていた。

その時間は普段よりもやたら長く感じて、抵抗しようにもなかなか出来ない。

やっと解放してくれた時には、きっと俺の顔も海理と同じように、

だけど違う意味で赤くなっていたに違いないだろう。戸惑いがまだ隠せない。


「な、何をお前……は」

「他人に伝染させると治ると言うならば、お前に伝染させて治す。それが責任の取り方ってものだろう?」


だからっていきなり口付けしてくる事はないだろう!? 言えずに必死になって目で訴えた。
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